FP合格率&難易度のウソ、ホント

ポートフォリオ運用でFPと重なるのは証券アナリストです。FP2級試験の合格率は学科だけでも25%程度なので、合格率が5割もある証券アナリスト試験より難易度が高い試験に見えます。勉強方法の方向性が大きく違うので、どちらが自分に合っているのかをよく考える必要があるのです。

FPと証券アナリスト、勉強方法の方向性の違い



「証券アナリストとは、証券投資の分野において、高度の専門知識と分析技術を応用し、各種情報の分析と投資価値の評価を行い、投資助言や投資管理サービスを提供するプロフェッショナル」(参考URL:公益社団法人日本証券アナリスト協会)なので、目の前の具体的な事象ではなく、抽象的で理論的な事象を扱います。FPと証券アナリストは勉強方法の方向が全く異なるのです。

証券アナリストは第1次レベル試験で「証券分析とポートフォリオ・マネジメント」、「財務分析」および「経済」の3科目が出題されます。FPより狭い範囲の試験なので、集中的に学習する勉強方法が良いでしょう。

FPと証券アナリスト、テキストの違い



証券アナリスト試験のテキスト

証券アナリスト
1次対策総まとめテキスト 財務分析 2017年試験対策
TAC証券アナリスト研究会著 TAC出版 340ページ
証券アナリスト
1次対策総まとめテキスト 経済 2017年試験対策
TAC証券アナリスト研究会著 TAC出版 244ページ
証券アナリスト
1次対策総まとめテキスト 証券分析 2017年試験対策
TAC証券アナリスト研究会著 TAC出版 432ページ

証券アナリスト1次試験のテキストは表の3冊になります。約1000ページで、FPの倍ほどの分量になっています。

FPのテキストではポートフォリオ運用における相関関数の説明で「相関係数=0:全く関連のない動きを示す。」(『FP技能士検定試験2級集中レッスン』田中進一監修:成美堂出版)と簡潔に述べられているのに対し、証券アナリストのテキストでは「2つの確率変数がお互いに独立で共分散がゼロの場合は、計算の分子がゼロになるので相関係数もゼロになります。」と、数学の知識が必要になっています。証券アナリストの方が難易度の高いポートフォリオ運用の内容を扱っているのです。

FPと証券アナリスト、試験形式の違い



FP2級試験 証券アナリスト1次試験
試験時間 学科120分 実技90分 360分(3科目 休憩有)
解答形式 4択・記述 空欄補充・論述
合格点 60問中36問 上位5割
記述式試験の有無 有(実技は記述式試験)
個別合格の可否 可(6回以内)
合格率 学科25%程度 実技3~5割 5割程度

証券アナリスト1次試験は合格率5割程度な上、個別合格も可能なので楽に見えますが、1日の試験時間が360分に及び、論述式試験でさらに2次試験まであるので、非常に難易度の高い試験形式になります。



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